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弁護士の能力・実力を知る方法

弁護士を選ぶとき、なるべく頼りになる弁護士に依頼したいと思うのではないでしょうか。
では弁護士の能力・実力はどのようにして知ることができるのか、いくつかのポイントをご紹介します。

いくつかのポイントを押さえておけば、素人でも弁護士の能力・実力を見極めることができるんです。

  1. 若手の弁護士か熟練の弁護士どちらに依頼?
  2. テレビや雑誌に出ている?
  3. 本を書いている?
  4. 公演や講義を行っている?
  5. 判例に出ている?
  6. そのジャンルの専門弁護士?
  7. 弁護士の比較サイトや広告は?

若手の弁護士・熟練の弁護士どちらに依頼?

弁護士という職業は経験が全てと考えている依頼者は多いのではないでしょうか。
弁護士になりたての若手よりも、経験豊富な熟練弁護士に依頼したいと考えるのはもっともなことかもしれません。

確かに経験豊富な弁護士に依頼することはとても大切なことです。
一方で若手でやる気にあふれたバリバリの弁護士に依頼するとうまくいく場合も多いようです。

ですから経験も大切ですし、やる気のある弁護士に依頼するのも大切なポイントです。
経験があるから・年齢が若いからという一面だけを見るのではなく、自分にとって親身になってくれる弁護士を探しましょう。
経験があれば良い・若手でもやる気のある弁護士だとうまくいくことも。

テレビや雑誌に出ている?

多くの人に注目される社会問題が起きると、その専門家として弁護士が呼ばれてテレビで解説しているのを見ることがありますよね。
専門家として意見を求められるということは、その分野で経験があり他の人にもそう思われているということです。

また、テレビなどに出演している場合には、分かりやすい説明をしているかにも注目してみましょう。
自分が知っている難しい知識を、何も知らない人に分かりやすく伝えるのは難しいものです。
それを分かりやすく伝えているのであれば、依頼者にも分かりやすく説明してくれる可能性は高くなります。

さらにテレビなどの映像を見ると、その弁護士の人となりや考え方がなんとなく分かることがあります。
自分と合うか合わないかなど受ける印象も大切にしましょう。

もちろん、テレビでの印象と実際に依頼したときの印象が全く違う場合もあることを頭に入れておきましょう。
具体例:テレビや雑誌などの出演をチェック。最近ではYouTubeなどに映像があることも。

本を書いている?

有名な弁護士になるとその専門分野で本を出版していることもあります。
弁護士の名前などで検索してみるとそれが分かるかもしれません。

しかも一般向けの本よりは、弁護士関係の人に向けた専門性の高い本を書いているほどそのジャンルに詳しい弁護士ともいえます。
しかし、詳しいことと実際の実務での力量が比例しているかを確認することも大切です。
具体例:弁護士の名前でAmazonなどで検索してみる。執筆した本が検索できる。

公演や講義を行っている?

法律に関する公演や専門家向けの講義を行っている弁護士であれば、そのジャンルに詳しいといえます。
公演や講義は多くの場合他の人から頼まれますから、それだけ他人からの評価が高い弁護士であると考えることもできます。

しかし、教えるのは得意だけど最近は現場から離れてしまっているという弁護士もいるかもしれません。
具体例:「弁護士の名前 公演」などで検索してみる。公演の評判を書いてあるブログなどもチェック。Twitterの検索も使える。

判例に出ている

判例とは過去の裁判事例のことです。
多くの裁判は過去に起きた裁判の判例に沿って判決が出されていきます。

その意味ではその案件では最初に裁判が行われた、つまり判例になった裁判に参加していた弁護士は名誉なこととみなされています。
弁護士の公式サイトで、これまでに関わってきた裁判の判例などが紹介されていたらチェックしてみるのもおすすめです。

判例の一部は公開されており、検索することも可能です。
気になる判例があれば調べてみましょう。
具体例:判例を調べてみる。

http://www.courts.go.jp/
最高裁判所が公開している判例検索。例えば「過払い金」「債務整理」などキーワードを指定して検索することもできます。

http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/
兵庫県弁護士会が公開している「消費者問題」に絞った判例検索。金融関係の判例が豊富です。
担当弁護士のコメントが掲載されているので、弁護士の考え方を知ることもできます。

https://www.jftc.go.jp/houdou/
公正取引委員会に関係する判例のデータベース。現在リニューアル中です。

そのジャンルの専門弁護士?

病気になった時に専門の医師に診察してもらうのが普通です。風邪をひいたときには歯科ではなく内科にかかりますよね?

同じように債務整理なら自己破産・過払い金それぞれの専門家に依頼するのがおすすめです。
とはいえ弁護士は幅広いジャンルの案件を扱いますから、そのジャンルの得意・不得意は依頼者側が判断することは難しいといえます。

そこでおすすめなのは、実際の弁護士に「先生はこのジャンルは長いのですか?」「このジャンルが得意な先生は誰ですか?」と聞いてみるということです。
弁護士にもプライドがありますので、タイミングを見計らってやんわりと聞いてみるのが良いかもしれませんね。
具体例:公式サイトの実績を確認してみる。先生は(過払い金・自己破産など)の仕事は長いんですか?と質問してみる。

弁護士の比較サイトや広告

弁護士の口コミサイトや広告を目にすることも多いのではないでしょうか?

しかし、それらの口コミはあまり信頼性のないものです。
というのは口コミは誰でも作ることができ、実際にその弁護士に依頼していない人でも公開することができるからです。

しかも、弁護士の仕事の周りには多くのお金が動いています。
お金を払って広告を出してもその分をカバーできるほど売上も多くなります。
ですから口コミや広告だけを信じて依頼するのは避けたほうが良いでしょう。

もちろん、ある程度信頼できる口コミもあります。
また、弁護士の出している広告にはその得意分野やアピールポイントが書かれている場合もあります。
ある程度それらもチェックしておきましょう。
具体例:広告に何が掲載されているか確認。誇大広告ではないか。